黒の三姉弟物語 序章 後編

 

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【前回のあらすじ】

家の近くで倒れていた村娘ぱるむを助ける、黒の三姉弟えどかーとレッドライン。


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村娘ぱるむは、村を水没させようとする竜の退治を闇の魔人に頼みに来たと言う。

 

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面倒ごとに関わりたくない二人、だが内心放ってはおけないと思い、黒の三姉弟の一である姉へと決定権を委ねる。


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黒の三姉弟の一   かがりん「おえど、話だけでも聞いてやりな。」

 

えどかー「わかったぜ姉さん、じゃあ裏へ通すぜ。」


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ぱるむ「もしかして、あの奥の席に座ってる方が魔人様ですの……?」

 

えどかー「こっちが先に質問させて貰うぜ。お前さん、なんで北のギルドに依頼しねぇ?闇の魔人はギルドに属さない、はぐれ者だぜ?そんなのに依頼なんてリスクが高すぎるぜ。」

 

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ぱるむ「北のギルドはギルド長様が自ら主力の冒険者を率いて大規模討伐に向かわれておられますの。そのため私の村を襲っている竜に立ち向かえるハンターは全くおりませんの……もし主力の方が居たとしても、北のギルド長様以外に、あの竜を討伐できる者はおりませんの…」

 

えどかー「それでモグリで、はぐれの闇の魔人様ってわけか。」


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えどかー「こういう事情らしいが、どうすんだい、姉さん?」

 

かがりん「お嬢さん、私らを信用出来て、魔人に渡す依頼料を置いていけるなら魔人に話をつけてきてやるよ。」

 

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ぱるむ「はい、よろしくお願いしますの。お金はここに置いていきますの。さっき頂いたお茶のお陰で体力も戻りましたので、村へ帰り魔人様に依頼できたと伝えてきますの。」

 

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えどかー「ふぅ、帰ったか……素直なお嬢さんだったな、人を疑うって事を知らねぇのかね。」

 

かがりん「ふ……どうだろね。まぁでも貰う物、貰ったからには働くしかないか……二人とも上に上がんな!」

 

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ぱるむ「魔人様……村をお救いくださいですの……」

 

 

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かがりん「これより黒の三姉弟会議を始める!議題は村を襲い水没させようとする水竜の討伐!二人とも忌憚のない意見を出しておくれ!」


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かがりん「まずはレッドから聞こうじゃないか。」


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レッドライン「自分は乗り気じゃないっすう。北のギルド長じゃないと狩れない化け物なんかと戦いたくないっすう。」


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えどかー「レッド!お前それでも黒の三姉弟か!情けねぇ!」


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レッドライン「まぁただ自分らには北のギルド長に匹敵する闇の魔人様がついてるから負ける訳ないっすけどね。」

 

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えどかー「フッ臆病風に吹かれたわけじゃなくて安心したぜ、たしかにオイラ達には姉さんがいるしな。」


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かがりん「まったく……ハードルを上げてくれるね。隠居の身になって短くないんだ、上手くいくとは限らないんだがね、まぁ覚悟は出来てるようだし行くよ!」


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かがりん「黒の水晶よ!黒の三姉弟の一にして闇の魔人かがりんが命ず!海辺の村を襲う水竜を異空間に運び込み、我らも、その場へ誘え!」

 

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ぱるむ「水竜が……消えましたの……?」

 

 

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かがりん「さてと……ここに来るのも久しぶりだね、一つ気合いを入れて行くかね!」


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かがりん「あんたたち!そいつらをキッチリ足留めしとくんだよ!」

 

えどかー「オイラが得意の分身の術を使ってんだ!足留めくらい朝飯前さ!」  

 

レッドライン「姉さん任せるっすう!おえど兄さんと自分のコンビネーションを見せてやるっすう!」


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かがりん「いくよ!魔力解放!」


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かがりん「煉獄火炎!!」


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えどかー「やったな姉さん!水竜を倒して玉に封印したな!」

 

レッドライン「さすが我らの姉さんっすう!」


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かがりん「ふぅ、はしゃいでないで帰るよ。」

 

えどかー「おうよ!姉さん!」

 

レッドライン「帰るっすう!」

 

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ぱるむ「水竜の気配が完全に消えましたの……ありがとうございますの……闇の魔人様……いえ黒の三姉弟さま。」

 

そして数日後……

 

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[バリーーーーン!]

レッドライン「またやっちまったっすう……」

 

えどかー「お前……とうとうオイラの目の前でも皿を割るようになっちまったな……」

 

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かがりん「やれやれ……今回の依頼料は皿代に消えるんじゃないだろうね…まったく……」

 

村を襲う水竜を一瞬で倒す颯爽たる黒の三姉弟

 

次回は旧知の商人が、かがりんを訪ねて北の大地にやってくる……!?


「あれ!?読み忘れてる!」そんな貴方に♪
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次のお話は【黒の三姉弟物語 第2章 前編】です♪

 

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エンジョイじゃんけんはじめるよー!

 


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エンジョイじゃんけん♪

 

 


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じゃんけんパー✋

 

まったね〜♪

 

 


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